もしかすると、その子はもう・・・

ぞくっとした。

「ただでさえ、あなたは嫉妬の的なのに、あの場所にいたら、どんな目に合わされたかわからないから」

だから、アイリーンはあの場から、あたしを逃がしてくれたんだ。

「あたしの、せいなんだ」

好きでここにいるんじゃないけど。

好きで、悪魔に、選ばれちゃったんじゃないけど。

「ボルドーは、どこにいるの?」

「え?」