REKKA~深紅の反乱

蹴りはしっかりと、渚の頭をなぎ倒して決まる。

実は渚は小1から空手を習っている。

なのに、烈花相手だと、素直に蹴り倒されてしまうようだ。

「ふん。あたしに勝とうなんて三百万年早いんだから」

烈花は着飾っていたドレスの裾を軽く治すと、立ち去ろうとした。

「赤」

渚がつぶやいて、烈花は振り返った。

「はあ?」