REKKA~深紅の反乱

「契約?」

「婚姻だ」

「それ以外に契約ってないの?」

「ある」

「じゃ、それで」

「『私に魂を売る』ことだが、いいのか?」

烈花は黙った。

「そのほうが、手っ取り早いが」

「ごめんなさい。嫌です」

「では、観念してもらおう」

「それも嫌」

ボルドーは、微笑を深めた。

「では、これではどうだ?」

指を鳴らす。