REKKA~深紅の反乱

「それが嫌なら、お前の身体には、滅してもらうが」

「滅する?」

「粉砕する。跡形もなく。そうすれば、宝石を取り戻せるかも知れない」

何だそれ。

究極の選択じゃないか。

マモノの花嫁になって、この薄気味悪いところに住むか、粉砕されるか。

「とりあえず、一緒にいるだけじゃダメなの?それから、安全な取り出し方を考えて・・・」

「ダメだ。ここは魔界だ。人間はかっこうの餌食。どういう形でか、私と契約を結んでおかないと、他のものに食われるかもしれない。食われても、抗議の仕様がない。だから、私の保護するものである証明に、契約が必要なのだ」