それから二人で食事を仕上げ、ほどなくして食卓を囲んだ。 「…あぁ、そうだ。今週の土曜日、篠宮さんが家に遊びに来るようお誘いしたんだ」 食事をしながら急にそう言う義父に、私は目をぱちくりさせながら言葉を返す。 「え?連絡先知ってるの?」 「あぁ。真琴ちゃんが院長先生のところに行ってる間に交換したんだ。………しかし楽しみだなぁ。夢みたいだ、真琴ちゃんの彼氏が遊びに来るなんて」 しみじみとそう語る義父に、私は複雑な気持ちになる。 「普通逆じゃない?彼氏なんか連れてきたら許さん!みたいなさ」