孤独な花と孤高の王子






今までに向けられたことのないくらい、必死な熱いまなざし。
それとは対照的な、優しい指先。


私を呼ぶ、声。


………その全部が愛しくて、幸せでたまらなかった。






「―――ア、真琴…、真琴!」


果てる瞬間、彼は私を強く抱きしめてそう囁く。
私は絡み合った指に力を込めて、精一杯しがみついた。



「せ、………誓、さん―――…」


初めて呼んだ彼の名前。
…世界で一番愛しい言葉。