孤独な花と孤高の王子






部屋………って!?



「ど、どどどどういうことですか!?」


一瞬で顔を赤らめた私がうろたえると、篠宮さんは小さく笑う。



「…早く二人きりになりたい」


…囁くように言うその表情はすっかりとろけていて、そんな顔を見せられたら私はもう何も言えない。




エレベーターを降りた篠宮さんは私を抱えたまま器用に部屋のドアを開け、私をベッドにおろす。
そして覆い被さるように私を抱きしめた。