真っ暗な世界がだんだん映像化していく。

「ここは?いつも通る交差点。でも私確かベットで寝そうになってたはず」

不思議に思っていると歩道橋を歩くもう1人の自分がいた。
驚きながらその様子をみている。
「なんで私があそこに?そういえばこのシーンは去年急に家を飛びだして行く所もなくてもう何もかも嫌だって思って…
いっそうのこと死んじゃおうと思って道路に飛び出して車にひかれそうになって誰かに掴まれて…」


まさに今もう1人の自分が道路に飛び出そうとしていた。
その様子を見ている潤は、記憶を思い出そうと必死だった。
ぼんやりとしている記憶は、あと少しで思い出しそうなのだがもう1人の潤は道路に飛び出してしまった。

潤が「あっ!!」っと行こうとした瞬間、1人の女性が車にひかれそうな潤を歩道に押し戻したがその変わりに女性がそのままひかれてしまった。


そして今の光景を見ていた潤はその女性の顔を見て震えて泣いていた。潤のよく知っている人物だったからである。その女性とは、去年まで元気に生きていた潤の母親だったからである。


潤は、何がなんだか分からなくなり「お母さぁーーーん!!!」っと叫んだ。

そして暗闇になり。


目が覚めた