この春私は進学校であるH高校に
入学した。
中学で最後の個人懇談で

『残念ながら推薦はされませんでした。』

と言われた時はショックを受けたけど
それでよかったと私は思っている。

きっと推薦をもらっていたら
勉強をしなかっただろうし
推薦で受かる確率など
私の場合は50%もない。

悔しくて必死で頑張った。
でも当日点を見て
(もう無理だ……)
と思った。

結果発表の日
親に先に〈不合格〉を見つけられるのが嫌で
一緒に行こうと誘われたのを断った。

ところがまさかの合格。

親に記念すべき〈合格〉の文字を見せることができなかったのが
唯一の後悔です。

まぁそれは置いといて
とにかく今日は入学式。

知らない人がいっぱいいて
人見知りの私にはつらい状況。
(これから私はうまくやっていけるのか……)
それだけが心配で
どうしていいかわからなかった。

教室に入るとまずは前の席の子と仲良くなった。
そのあと同じバレー部だったということで
後ろの席の子と仲良くなった。
この子が絢である。

絢の誘いでバレー部に入部することにした。
そこで私は10人の大切な仲間に出会った。