十字架に愛を




「ん…、ちょっと。」


私は言葉を濁した。


「あいつの匂い。」


琉の呟いた言葉にはっとした瞬間、琉の牙がずぶりと刺さる。


「はっ。…りゅぅ。」


視界がぐらつく。


私の体から、血が、抜けていく。