「吸血鬼について、吸血鬼に捕われた雨の宮について、書いてある。」 そんなものがあったんだ…。 「よかったら貸すよ。まぁ古いものだから読めないとこもあるけど。」 松風くんはそう言ってくれた。 「司読んだんだろ?話せよ。」 藤堂くんが切羽つまった声で言う。