好きな人…。


「吸ってもいい?」


その声ですら、私を虜にする。


「いいよ。」


「俺さ、もう珠妃の血でしか満足できない。」


そう言って、ちくりとした痛みが首筋に走る。


「んっ。りゅぅ…。」