十字架に愛を




「ありがとうございます。」


琉がぺこりと頭を下げた。


「しかし…まぁこれからも監視は続けさせてもらいますよ。いつ限界を越えるかわかりませんからね。」


そう、別にこれで終わりってわけじゃない。


これからも血製を使わないってことは、琉は私が死なない程度にしか血が吸えず、


それは同時に琉が満足するだけの血を吸えないってこと。