十字架に愛を




血製の義務…。


琉が私の手を握る。


「これからも使わなくていいってことですか?」


先生はにこりともせず頷く。


「琉くんが我慢できるってことがわかりましたからね。」


少しぐらい笑ってくれたっていいと思う。