琉の手が頭の後ろに回されて、びくりとする。 「ごめん…。知ってたんだ、血製のこと。最初から。」 私は何も言えずにうつむく。 「血製は、服用した人の気持ちを偽れるって。」 …え? 私は琉を見上げる。 「血製の、効果?」