十字架に愛を




「それでも、好き。…琉だから。」


私は恐る恐る琉の背中に手を回す。


「そっか。うん…俺も好き。」


琉の優しい声が耳元で囁く。


「っそんなこと…。」


餌としてなら、言わないで。