「やめてください、先生何て。」


武藤先生は立ち上がって私を中に促す。


「あの…、琉は…。」


私は小屋の中を見渡すけれど、その辺りに琉の姿はない。


「すぐに会わせてあげますよ。


しかし…、あなたも物好きですね。折角、掟による義務から抜けることができるというのに。」