「わかんないかなぁ…。珠妃ちゃんは、琉ちゃんが好きなんでしょ。」


三谷さんはくるりと振り返ってそう尋ねる。


「…じゃなきゃここまで来ませんよ。」


私は諦めたように答えた。


私たちはいつのまにか山の奥へ奥へと登っていく。


「血製もらってないのに?」