十字架に愛を




「あ、そうなんだ。よかったー。」


藤堂くんは嬉しそうに私の髪を撫でて、友達のところへ帰って行った。


恋人…に見えてるんだ。


琉と私って。


実際は、


吸血鬼とその餌


なのにね。


琉に向かって笑いかけてみる。


その笑顔は、ひどく切ないものになってしまった。