「ありがとう、楓」



母さんは無理矢理作った笑顔だけを残して


この家を出て行った・・・





もしここで『待って』の一言が言えていたら、

俺の人生は変わっていたのだろうか。



もっと幸せな人生が送れていたのだろうか。




どんなに考えても答えは分からないまま。



迷路で迷ってしまった俺は

簡単にこの闇から抜け出すことは



できないだろう・・・