「できましたよー、先生」

「あ、せっ正解よ・・・」


驚いた顔をして俺を見つめる

クラスメートたち。


そんな視線を無視して、窓側の席に着く。





「なぁ堤、あの問題どうやって解いたんだ?」


隣の席の相田だ。


こうやってたまに話しかけてくる、

よく分からないヤツ。



「適当だけど」


微笑を浮かべ、痛い視線の先を辿って行くと

悔しそうな先公の顔が見えた。





ふと気になって教室を見渡す。



高木は・・・居なかった。