「堤くん、ちょうど良かった。
 この問題、解いてくれない?」



俺に恥ずかしい思いでもさせたいのか?




きれいに並べられた数字と記号。

見ているだけでイライラしてくる・・・





カツカツカツ―――





教室に響くのは

黒板にあたるチョークの音だけで、



誰一人として言葉を発することはない。