「もう十分だろ・・」



木陰のベンチにどかっと座り、


乱れた呼吸を直す。






「堤くん、あのさ・・・」







「どっ、どうしたんだよ!?」




振り返ってみると、


教室でしか姿を見せない




暗い印象を与えるような


あの高木がいた。