* 角砂糖 と 恋 *




「俺さ‥」


観覧車に乗ると
まず口を開いたのは彰吾だった。


「忘れられない子がいるんだ。
 ずっと、想ってた。
 最近その子と偶然会えて
 すぐその子だって分かった。
 けど、その子は気づいてなくて
 俺、俺だよって
 言い出せなかったんだ。」


私と彰吾は窓の外の夜景を見ながら
彰吾は続けた。


「今も気づいてくれたか
 はっきりわかんないんだけど
 彼氏とかいたらさ
 困るだろ?だから
 どうすればいいのかな」


私は彰吾を見たけど
彰吾は窓の外を見たまま。


「彰吾‥あのね
 私、彰吾の事好きです!」


「‥へ?
 今俺の話聞いてた???」


「ぶつかった日からずっと
 気になってました!
 私もね、あの日彰吾に出会うまで
 彰吾を想ってたの!
 けどね、今は、今ここにいる
 彰吾が好きなんです!」


「‥ん?唯?俺の話‥」


「彰吾はあのときの彰吾なの?」


ついに聞いてしまった。
どんどん話し続ける私に
彰吾は混乱してるみたい。


「‥そうだよ」


聞いてしまった。
そしてやっぱり、あの彰吾だった。
私は涙が溢れ出してきた。


「〜〜〜〜〜(涙)」

「ゆ、唯っ‥?」

「ずっと逢いたかったもん‥(涙)」

「‥俺も」

「前と顔が違うもん〜〜(涙)」

「え‥(笑)俺だって成長しますから」

「気づかなかった〜〜〜(涙)」

「俺は気づいたけどね(笑)」

「もおおおお彰吾おおおお(涙)」