デート当日――‥
「あ、おはよう!」
「おーおはよお」
彰吾さんは先に
待ち合わせ場所に着いていた。
「遊園地ってどこの遊園地?」
彰吾さんに遊園地に行こうと
誘われたものの、
どこかは聞いていなかった
「ひみつー☆」
「えー!楽しみ(笑)」
ニコッと笑った私に
彰吾さんもニコッと笑う。
その笑顔がやっぱり眩しかった。
電車に乗っている間も
会話は途絶えない。
「そういえば、彰吾さんて今何年?」
「彰吾でいいよ。
今2年だよー唯の先輩☆」
「先輩?!だったんですかっ」
先輩となると
自然と敬語に戻ってしまう。
「敬語はいいって(笑)」
「自然となっちゃうんで‥だもん(笑)」
「面白いなぁ(笑)」
5年前の彰吾なのか
勇気がなくて聞き出せないけど
回りくどく聞いて行く作戦にでた私。
「彰吾の血液型は?」
彰吾はO型だった。
「俺O型ー。」
「私は何型でしょー?」
「ABでしょ?(ニヤ)」
「な、なんで分かるの?!」
「前話したもーん」
「じゃあさ、誕生日は?」
彰吾は6月5日だった。
「‥何月だと思う?」
ちょっと真剣そうに
意地悪そうに聞き返してきた。
もしかして‥彰吾も試してる?
私はわざと間違えてみる。
「8月?」
「‥ぶぶー!」
「正解は???」
「当たるまで言わなーい」
「えー‥6」
「あ、着いた、降りるよ」
6月?と聞こうとした所で
目的の駅まで着いてしまった。