* 角砂糖 と 恋 *




彰吾、さんは私にしがみつくと
例の美人系な女の子が
なにやら険しい顔でやってきた。


「ちょっと、彰吾ぉ」


「(やっぱり彰吾って名前なんだ‥)」


「もう逃げないでよお!
 なんで私じゃダメなの?
 忘れられない子って誰なの?!」


女の子はすごく怒ってて
少し、寂しそうな顔をしてる。


「この子だよ、忘れられない子」


そう言って彰吾、さんは
私を指差してきた。


「(うえ?!私?!)」

「この子ぉ?本当に?!」


女の子は私を睨みつける。


「だから、付き合うとかは
 考えられないんだよ。
 えりはいい友達だよ。」

「‥」


女の子は寂しそうに行ってしまった。


「‥ありがと、ごめんな」

「い、いいの?」

「うん、本当の事だから」


「(本当って、何が?)」


「唯には迷惑かけてばっかだなあ」

「前から気になってたんだけど
 唯ってなんで知って?」

「前会ったって言ったじゃん?」

「あ、そっか‥」

「唯はさ、覚えてないかもだけど」

「ね、彰吾って‥」


「彰吾ーーーー!」


「ごめ、行かなきゃ(汗)
 唯とゆっくり話したいのになあ‥」


そう言って、また行ってしまう。


「(彰吾って、あの彰吾なの?)」


聞こうとしたのに。
聞けずじまいになってしまった。