「まじかあ〜‥」


さっきあったことを友達に話した。


「てか、名前知られてた‥」

「え?言ったんじゃなくて?」

「言ってないよ〜なのに唯って」

「もしかして‥その人も
 唯が気になってたりして?」

「なぜに?」

「気になってたから
 名前調べたんだよきっと」

「でも忘れられない子って‥」

「ぶつかった子だよきっと」

「えーそれ違うような‥」

「うーん‥」


友達も分からないみたい。

ただ、ね
友達には話してないけど

もし彰吾なら‥
私の事覚えててくれたのかな?

なんて思ったり。


「(でもそうなら、
  言ってくれるもんね‥)」


結局まだ彰吾の事
忘れたわけじゃないんだなあって
彰吾がここにいるはずないのに。