「悪りぃな。由夏嬢はだいたいの人にはああなんだ。あんまり気にしないでやってくれ」
「あ、はい。大丈夫です。じゃ俺はこれで」
「もう帰っちゃうのかよ圭介〜」
「ああ。家には何も言ってきてねーし。三原さん、ありがとうございました」
「おう!っと、ちょいまて圭介っつったな、お前楽器はなんかできんのか?」
「え?楽器ですか?やったことないですよ」
「そうか。おいヒデ!裏にあった俺のギター持って来い!」
「うぃーっす!」
控え室の方から秀樹さんの声が聞こえて部屋から出て行き舞台の裏の方に消えて何やらケースを持ってまた俺たちの方に戻ってきた。
「これっすよね?」
そう言って三原さんにケースを手渡す。
そして三原さんはソレをそのまま俺に手渡し俺は何もわからずソレを受け取った。
「持ってけ、圭介」
「え?俺にですか?」
「ああそうだ、圭介」
答えた後に胸ポケットからタバコを取り出しマッチで火をつけ、そのマッチの火を手でさっと消した。
唇に煙の立つ物を挟むと三原さんはすぅっと息を吸った。
「」

