結局理由が解らないまま部活が始まった。 けどさっきとは違って、 暇が出来ても変な事は口走らない。 だからまあ、さっきの事は忘れておこう。 きっと、先輩の気の迷いだ。 そう思いながら先輩をちら見すると、 目が合って、そして微笑まれた。 ……一瞬早くなった心臓は、 これまた俺の気の迷いだ。 とりあえず今は、部活に集中しよう。