そしてまたもや 同じクラスの女子が通り過ぎていく。 こっちをガン見しないで! お願いだから! 「とりあえず、場所変えましょう!」 そう叫びつつ 先輩のネクタイを掴んで引っ張っていく。 ……もういっそこれでいいじゃないか。 視界の片隅に捉えた先輩は、 満面の笑みを浮かべてこっちを見ていた。 ……ああ、うん。 どうやらこれでよかったようだ。