夜の森の中には特に妖怪が多い。時には数十匹の妖怪と出くわしてしまう時だってある。
気を抜いて歩いていれば一瞬にして血と肉の塊だけになってしまうこともあるのだ。
その中にシャルルはいる。

昔から名前や童顔、目が大きくてまつ毛も長いためにいつも女の子に間違えられて大変な思いをしたことも多く16才になったいまでも男に告白されている。
最近はほんとにどうにかならないかと悩んでいる。

ガサッ

「ん?」
少し離れた湖の近くから何か妖気を感じたシャルルは身をかがめながらその近くを覗いて見た。