だって君が好きだから、

車の中で彼が突然言った。


「俺の名前」


「…!」


柳瀬って…
この人…、


「柳瀬さ…

「りゅうき」


「……、」


「りゅうきって呼べ」


「りゅうきさん」


「さんとか、いらない」


「りゅうき…………君」




「まぁいいや」

男の人は、満足そうに笑って、再び前を向いて運転を始めた。