だって君が好きだから、

ワックスも、香水も、お酒の臭いもしない彼。


顔が近いっ…


その整いすぎた顔に心臓がバクバクとなる。


「抜け出そう」


「え…?」


抜け出すって…?


「このまま、そこにいたいわけ?」


「い、いたくないですっ!」


「抜け出したくない?」


男の人は、少し口角を上げた。


何か、たくらんでいるような
悪戯な笑み。


「抜け出したい!!!」


私は、勢いよくさけんだ。