いつも、近くに居た。嫌になるほど近くに。

(胸の奥底、柔らかく君の声が触れて、僕は笑う。)






▼サイレン・ランナウェイ

あらすじ
イトコ同士の宮田優思と宮田爽夏。
爽夏の母親が再婚することになり、爽夏が小学校入学する前に隣の市に引っ越すことになった。
それから10年
高校生一年の夏、爽夏は死神だと名乗る少年に出会う。

彼らは今、何を思い、生きていくのか。



警笛が鳴る、僕に逃げろと。
君はそれでも僕の心底に触れようとする。
だから僕は逃走者になる。



警笛が鳴る、僕らを追い詰める、警笛が鳴る。