「芝くん!!タッチーくんも!」

「「久しぶり」」


なんだか嬉しくなって駆け寄ってしまう。


すこし席を外して、ふたりのところへ行った。


しばらくは世間話。


でもすぐに悠の話題へ変わってしまった。


「俺の可愛い後輩弱らせんなよ〜…」

「……悠から…聞いたの?」

「聞いてねぇけど、見たら分かる…。あんな悠斗見たことねぇ…なんで捨てたの」


分かってる…。


ふたりが悠斗のことを考えて言ってるってことくらい…。


でもあたしは『捨てた』って言うのがどうしても許せなかった。


「じゃあっ…どうすれば良かったの?!何が…っ…正解なの…」


あたしだって…こんなことしたくなかった。


でも悠の未来のためには必要なことだからって思ったのに…。


結局あたしは悪者?


「ちょっ…泣かないでマジで〜…ごめん、ちょっと無責任だった…」