この日からすこし変わった気がする。


今までと違って、仕事に支障が出ない程度になった。


悠のことは考えてばっかり…。


でも仕事中だけは、忘れることが出来たんだ。


「柚乃〜、今日の飲み会どうすんの〜?」

「…行こっかな」

「無理しないでよ〜…?」


ホントは飲む気分じゃないんだけどね。


決め手はおっちゃんの店ってこと。


真鍋さんが課長に昇進したらしく、みんなで飲むらしい…。


ごめん、莉華。


正直どうでもいいんだぁ…。


そんなことを考えながらも仕事を終えて、みんなでおっちゃんの店に行った。


あたしはいつもどうり一人隅っこで飲む。


みんなでワイワイ飲むっていうのが苦手なんだもん…。


あたし酒癖悪いし。


「あれ?柚乃ちゃん?」


聞き覚えのある声に振り向くと、