「ごめっ……きゃあっ?!」
お…お姫様抱っこ?!
「悠!!おっ…重いから!」
「全然軽い。今日くらい甘えなさい?」
ほんとに、女心掴んじゃうんだから…。
でもすごく助かった…。
「…ありがと……」
このまま悠があたしの物になればいいのに…。
悠はあたしのヒーローだね?
あたしが困ってたら必ず助けに来てくれる…
そんな気がする。
「あの人…起きないけど大丈夫…?」
「気絶させただけだから大丈夫っすよ、多分…」
気絶っ?!
あんな一瞬で?!
悠って…何者??
ピクリとも動かない男の人を見て少し不安になる…。
それでも大丈夫だと言い張る悠に抱えられ、その場を後にした
あっという間についたあたしの家。
「悠…ほんとごめん。」
「はぁ〜…」
深くつかれた溜息にまた泣きそうになる…。

