次の日の早朝、
俺はまたひとりぼっちで、教室にいた。

クラスのみんなが登校するまで、まだ1時間はある。
白・ピンク・黄色・ブルーのチョークをとっかえひっかえし、黒板にド派手で目立つ文字を書きなぐっていた。

一晩中眠れなかったせいか、俺はまだ昨日の俺のままでいる。
そんな俺にふさわしい髪型になるように、今朝、ワックスで髪をツンツンに追っ立てた。

悪代官な俺にピッタリになるように…。