「ごめん!」

ドンっ!

突き倒された。

「やっぱり…できない!!!やっぱり、好きな人としかできない!」

カノジョが叫んだ。

並べた机が、耳障りな音をたてて倒れた。

走り去るカノジョの後ろ姿。

廊下に響く足音。




俺は、ひとりぼっちで、教室に取り残された……。