嬉しそうな萌絵を見ていたら なんだかなにも言えない。 「優衣ちゃんも応援しててね♪」 「…ん」 あたしの中にある小林元弥の存在と 萌絵の中にある小林元弥の存在は 全然違う。 そりゃ、親友の恋は応援してあげたい。 萌絵は可愛くて、いい子だから 幸せになってほしい。 だけど、だけどね あたしはアイツが最低なヤツだって 知っちゃったんだ。 だから、 あたしは、アイツが嫌いなの。