──────この前。



授業終わりのチャイムが鳴って休み時間。





「奈津〜♪ハイ!!」


梓が“DEAR 奈津”と書かれた、小さく折りたたんである手紙を渡しに来た。




「ありがとっ♪」




あたしたちは、いつもこうやって、休み時間をはさんで、2人で手紙交換をしている。




手紙には、

『うちの好きな人は、サッカー部の○○やで!!あと3年間クラスも一緒の人やで!!』

と書いてあった。




サッカー部で梓とクラス3年間一緒って、草野大地かな。




『もしかして、草野?』




授業中に書いた手紙をあたしは次の休み時間に、梓に渡しに行った。






『そう、草野やで。明日サッカー部の朝練見に行かへん?』


『いいよ♪んじゃ明日、早めに行こ!!』