「てかさあ〜、うち昨日卓哉とけんかしてん。もうほんまありえへんねんで。」


梓は隣のクラスの内田卓哉と付き合っている。


けんかは良くするけど、2人の想いは強くて、別れたりはしない。



「いいやん。そんなん言ってるけどまた今日も一緒に帰るんやろ?」

「うん‥。でーもー!ちょっとうちが男子と話してただけやねんで?卓哉からのメール真っ黒やし、しかも全部怒り口調やし!」



2人ともすごく嫉妬深いくせに、2人とも男女両方に喋りかけるから、嫉妬のけんかはすごく多い。





「ちょー、お前らも実験手伝えよ。」


ずっと梓と喋ってばかりのあたしたちに、荒井が言ってきた。


「あーごめん。てか、今何の実験?」

「あほか!!この回路の電流と電圧はかんねん!!」

「ごめん。あたしこの前の授業何も聞いてなかったし、やり方わからん〜。(笑)てか、荒井もどうせ聞いてなかったやろー!!」

「うん。俺もやり方わからん。(笑)」



こんな会話をずっとしているあたしたちに、梓が言った。

「ほんま、2人って仲良いよな〜。付き合ってるみたい!」



「ちゃうしー!冗談やめてよ!!」

「は!?付き合うわけないやん!!!」

「いいやん、2人。お似合いやで!!」

「もうー、んなわけないしー!!」