「ねぇ・・・嘘ついているしょ?」 鮎沢の顔を見て、嘘だとわかった。 「え!いや・・・あの・・・」 嘘をついているのが、知られてしまった。 どうしよう・・・言わなきゃいけないのか? 言おうか迷ったとき・・・ 「怒ったりしないから、言ってごらん」 碓氷に頭を撫でられて、自然と口が動いてしまった。 碓氷に頭を撫でられただけで、こんなにも落ち着くなんて思ってもいなかった。