「ちょっとさんまさん。何なんですか。紅葉ちゃんと息ピッタリとか舐めてるんですか。え?」
「お、俺が悪いのか!?」
「名前で呼ぶな。」
さんまはとばっちりだった。
このままだと話がなあなあになるので仕切り直しをした方がいいだろう。
一つ溜め息を吐く。
「とにかく、私達高校生では限界があります。お願いできませんか。」
「しかし…」
未だ渋るさんまに白馬は
「これも事件解決の為だと思いましょうよ。まぁたかが高校生にっていうさんまさんの気持ちはわかりますけど」
「……高校生だからという訳ではない。」
ワントーン落ちた声
「…紅葉、やっぱりやめておけ。アイツだってお前にこんな危ない真似……」
「魚沼さん。父は関係ありません。」
またか。と思う。
さんまは時々思い出した様に父の話をする。
白馬も乗ってるくるか、と思い横目で見てみる。
「…白馬?」
「ぁ、え…はぁーい。紅葉ちゃん何か?」
「名前で呼ぶな。」
つい反射的に否定したが、白馬を見て、その様子に不審に思った。


