紳士と淑女の推理紀行






白馬の言葉に気を悪くするでもなく、坂口は軽く笑った。




「だろ?
でも高田も高田だよ。」




高田?
何故ここで高田の名前が?




「アイツもねー浮気してたんだよ。どこの女かは知らないけど。」




思いがけない事実




高田には山本よしみの他にも女がいた‥




では2人の間は冷め切っていたのか?




‥これはまた高田に対して聞き込みをしなくてはならないな。




「でもまぁ高田の奴の気持ちもわからないでもないなーよしみって結構面倒だったし」




ケラケラと笑いながら言う坂口




…お互い遊びだと言うわりには文句もあったんじゃないか。




「面倒ってどんな所が?」




と白馬が坂口に聞く。




「俺がよしみと遊んでるのを他の女にバラそうとしたりしたよアイツ」




俺5股くらいしてんだよねー☆あ、本命はいるけど。




と自慢気に話す坂口




「だからって殺したいほど憎かった訳じゃねぇしー」



「念のため、事件当日の事をお聞きしても?」