紳士と淑女の推理紀行






「うっわー♪テレビで出てるよね2人??本物?やべっテンション上がる!!」




どうやら私たちの事を知っているようだった。




「それで?俺に聞きたい事って??」



「…山本よしみさんについてですが……」



「あぁーよしみ?
てかここじゃ何だし外行こうぜ。」




腕を捕まれそのまま3人会社の外に出た。




「てか俺派遣だしさー!会社でよしみの話とかできないんだよね」



「申し訳ありません……」



「あぁいーよ?アンタ紅葉ちゃんだっけ??可愛いよね」




あからさまに軽い男




山本よしみの事もあっさりと認めた。




「確かによしみとは付き合ってたけどお互い遊びだったしね」



「山本よしみさんに交際していた男性がいるのをご存知でしたか」



「あぁ高田ね。俺あいつ嫌いなんだよねー」




ペラペラと喋る坂口




全く、あまり相手をしたくないタイプだ。




「よしみも面倒がっててさー、けど金とかあったし別れてやらないとか言ってたよ。」




……どうやら、
社内での山本よしみとは違うようだな。




その辺を詳しく聞かせてもらうことにした。




「よしみはね、案外軽くてねー俺の時もアイツからで‥でも高田と縁を切るつもりはないらしくて」



「とんだ悪女ですね」




白馬、口を挟むな。
気持ちはよくわかる。