紳士と淑女の推理紀行






「…じ、12:00頃に…あの女のマンションに行ったんだよ…そしたら丁度帰ってきた所で、会ったんだよ…」



「その時にした会話は?」



「してない。声をかけたらすぐ顔そらしてマンション入りやがった。」




12:00頃ね……




高田の家から帰ってきた所か?




「そうですか。ご協力ありがとうございました。」




そう言って飯田を後にした。




次に来たのは山本よしみがいた会社だった。




受付に行くと、先程相手をした女性がいた。




「高田さんですか?」



「あ、いえ‥」



「高田さんより貴女の名前が知りたいなぁ。」



「ナンパするな。」




白馬に肘でみぞおちを突く。




受付の女性はもちろん苦笑い




よくわかります。




「やだなぁ紅葉ちゃん。妬いてます?安心して。俺の心は君だけでいっぱいなんだから!」



「すみません勘弁願えませんか。」




受付の女性はただただ苦笑いしていた。




数十分して今度呼んでもらった人




坂口良太が私たちの所まで来た。