紳士と淑女の推理紀行






私たちの顔を見て、見覚えがあったのか眉をしかめた。




「あぁ‥テレビで拝見した事があります。」



「どうも」



「ですが、探偵といえど高校生でしょう?あんまり感心しないなぁ。」




こういった意見には慣れていた。




「確かに、私たちはまだ高校生という未熟者です。ですが探偵として、恥じる事のないよう捜査をしています。」




ご協力お願いできますか。と彼の目を見て言う。




ため息をつき、高田は口を開いた。




「で、何を聞きたいんですか?」



「山本よしみさんと交際していたと。」



「えぇ、二年ほどですかね。…彼女の事は、本当に残念で仕方ありません……」




眉をひそめ、目を伏せ、肩を震わせる。




真実か、それとも演技かー‥




「…あの、でも犯人は捕まったんでしょう?通り魔が…」




そういや今朝のニュースで通り魔捕縛が流れていたな。




「えぇ。まぁ」



「じゃあ何故ここに?‥確かによしみの事件のあと警察が来ましたが……」



「自分達は、山本よしみさんの事件を通り魔の犯行と思っていません。」



「!!」




白馬の言葉に、高田の顔が驚いたように変わる。