紳士と淑女の推理紀行






「…聞き込み、だな」



「ですね。行きますか。」




電車一駅、すぐ近くなので今から行くことにした。




勿論、私と白馬の二人でだ。




着いた先の会社は中小会社




受付にいた女性に声をかける。




「すみません。こちらにいる営業部の高田さんに用事があるのですが」




チラリ、と此方を見て




「…失礼ですが、お名前をよろしいですか?」



「逢坂と言います。こちらは白馬です。」



「かしこまりました。少々お待ち下さい。」




そう言って、電話を取り連絡をする。




何分かして、受付に現れた高田正一らしき人物がいた。




こちらに気づき、軽い会釈をする。




私たちも会釈して、近づいた。




「はじめまして。突然来てしまい申し訳ありません。」



「いえ…何かご用でしょうか。」




体格がよく、筋肉質な体型に長身




「…実は山本よしみさんの事についてお聞きしたいことが」



「よしみの…?失礼ですがよしみの知り合いではないですよね?」



「はい。俺達は探偵をやっています。」




にこやかに説明する白馬。