と愚痴りながらも持つ私に白馬は「え…?」という顔
「…それ、広辞苑や六法とか入って…~~っ痛い‥」
その広辞苑や六法が入ったカバンを白馬のスネ目掛け振りかぶった。
我ながら良いスイングだったと思う。
「広辞苑はまだいい。何故六法を入れた。」
最初から私に持たせる気まんまだったんかい。
ムカついたので中身だけだしてカバンだけ学校に持って行ってやった。
白馬は置いてきた。
放課後、白馬にカバンを投げつけ‥もとい返した後、署に向かう。
署に入り、一課に向かえばもちろんいるのは魚沼だ。
げ、という顔の魚沼には慣れたので無視する。
「さんまさーん。言いたい事わかりますよね?」
ケガした腕をフラフラと振って脅す白馬
「…お前等が勝手にした事だろうが」
「そんなっ!日本の警察は市民の善意を勝手だと罵って知らん顔をしながら手柄だけを奪っていくんですね!極悪!非道!」
「オイ何だこいつ」
「ただの変態だよ。」
魚沼がドン引きする気持ちはわかる痛い程にな。


